2014年5月21日
akira's view 入山映ブログ 大田大臣へのエール
今次国会における大田大臣の発言は秀逸であった。歯切れの良さ、メッセージの明確性。竹中大臣以来、などというと大田さんには失礼かもしれないが、久々のクリーンヒットである。
経済一流、政治は三流とアジアの友人に言われ続けた経験からすると、その経済さえ政治に足を引っ張られてしまったか、という感が強い。政治、というと一般論だが、もっと具体的に言うと、既得権保護型の官僚と、それと癒着した政治家をぬくぬくと居座らせている現状だ、と言った方が良いだろう。大田大臣みずからの発言にあるように、日本の製造業はまだ強い。その強さが残っているうちに(というのも寂しい言い方だが)製造業以外の部分の成長を阻害している愚劣な規制を撤廃しなければならない。市場原理主義を唱えてレッセフェールを美化する訳でも何でもない。
東京のタクシーが永くメーターを二つ積載していた愚劣さ。手のかかる子供を持つキャリア・ウーマンが9時5時の枠を超えて子供を預けることの困難さ、少子化で廃校になりそうな小学校に他の施設を併存させられない行政の壁、枚挙に暇のないこうした馬鹿馬鹿しい規制が日本の活力をそいでいる。それだけではない。前々回(1.13本ブログ)に触れたガソリンと道路の関係一つをとっても、パネルまで持ち出して税金の使い道は道路しかない、と力説する与党と、ガソリン値下げ隊などという下らない代案しか提示できない野党。
テレビの報道が正しければ、大田大臣の発言を霞ヶ関と官邸は「冷ややかに」見ていたという。与党・野党を問わず、志あるほどの政治家ならば、この現状をなんとかしなければ日本の将来はない、という大田大臣の発言に結集すべきだろう。
2008年 01月 18日