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2014年5月26日

akira's view 入山映ブログ 規制撤廃

 規制が日本経済をダメにしている、というのは決して誇張ではないと思う。いかに規制撤廃が経済効果を生んだか、という例としてよくケータイが挙げられたものだが、最近の経済特区は思い込みの割にはヒットが少ないのだろうか、余りニュースにならない。

 そもそもどれほど馬鹿げた規制が存在しているか、ということ自体、散発的な事例から想像されるだけで、綿密な資料もなければ調査もなく、一般人には知る由もない。それもそのはずで、役人が単に彼らの思いつきや思い込みだけで下らない規制を課する訳ではない。その陰には必ずそれによって守られ、儲かり、甘い汁とは言わないまでもぬくぬくとしている業界が存在する。あるいは余りにそれが日常化して、おかしいとさえ思っていないというべきか。トイレの臭いは入っていると気にならなくなる場合もある。その業界関係者はもちろんどんな規制が彼らを利しているかについては百も承知だが、それを公表する訳もない。

 その機能が期待されるのはマスコミだが、散発的な報道とアラ探しを超えて系統的に調査報道を望むのはさすがに過剰な期待と言うべきなのだろうか。それでも日曜日にテレビ朝日を観ているだけでも、例の社会保険庁や林野庁の冗談のような浪費の数々や、こんなムダな橋が、道路が何百億円を投じて作られている実例とか、羽田空港の国際化に半径二千キロの制限を加えているとか、ナマナマしい話にお目にかかることが出来る。誰もフォローしていないようなのはともかくとして。

 これを誰かが組織的に、国民のために、いや納税者のためにやってくれないものかと思う。会計検査院というのは既存の法律(あるいは規制!)の枠内で不正がなかったかどうかをチェックする(これも大事な機能である。要するにコンプライアンスだ。)機関だから話は違う。とするとシンクタンク不在の日本では、野党にこれを期待するのが現実的な選択だろう。(与党は既存利権支持の機能を持たざるを得まい。余り本気でやればブレーキがかかろうというものだ。小泉さんのような人が現れない限り!)しかしそういう地味な作業よりは、検事ごっことかナントカ値下げ隊で走り回る方がお好みなようだ。

 そうしているうちに、日本経済が確実に地盤沈下する、既得権益の上で「ゆで蛙」になってもよい、という体制とともに泣きを見るのが誰なのか。いや、困ったものです。

2008年 01月 29日



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