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2014年5月29日

akira's view 入山映ブログ サラリーマン

 やる気がある ない
能力がある A  B
  ない  C D
よく言及される例だから、一度ならず耳にされたことがあるだろうと思うのだが、サラリーマンを能力の有無、やる気の有無で四つのマトリックスに分類してみると、組織にとって最も有害なのはDではなくてCなのだという。
 同じようにサラリーマンにとって、上司の能力の有無、そして今度は上司ご自身が自分に能力があると思っているか、そうでもないか、によってマトリックスを作ってみると,
あると思っている そうでもない
能力がある E F
  ない G H
今度は誰が考えてもGが最悪だ、というのは明らかだ。何よりも厄介なのは、能力がないのに限って自信だけは強い(Hみたいなのは余り昇進したりしない、からだろう)から、無能な上司に当たったときにはほとんどがGパターンを余儀なくされるということだ。そして、無能さを糊塗する常套手段というのは説明ではなくて命令、説得ではなくて恫喝、というのが普通だ。中には顔を真っ赤にして「言語道断」とわめきつつ手足を踏みならす、なんていうのもある。
 
 さらに、実現したい夢、あるいはビジョンがあってそれを実現するためにある地位につくのと、そんなものなしに、地位それ自体が自己目的だったり、他のなんらかの理由でたまたまある地位に就任する、というケースがある。さらに、マトリックス風に言うならば仕事のスタイルとして、ある事業が実現しようとしている目的そのものに関心がある場合と、それはどうでもよくて、それを実行するプロセス、手続きのほうに関心しきりな場合とがある。(後の方は「あの北極星を見よ」と指さしたら、爪がのびていますね、というタイプ)この両者は二者択一である必要はないが、とかくある地位に就くについてビジョンがない人、識見の持ち合わせがない人、というのは手続きに執着することによって存在の自己証明をしたがるケースが多い。多くの方がご存知の小役人に多いパターンである。いうまでもなく、Gが本質に関わりない手続き論に淫して「いじいじ」と権威を振り回すのが最悪だ。

 どうしてこんなサラリーマン生態分類学のようなことをやっているか、というと、活気のある経済、成長途上の企業では滅多にこうした問題が問題として感じられることはないからだ。停滞し、衰退の始まった企業、あるいは経済でこそ,このような事態が顕著になる。最悪の場合は傍から見ていて、馬鹿らしいとか、没知性的だとか批判するより、もう哀れだとしか言いようがないような事態になる。当人は全く気がつかないで大真面目でやっているから、よけいその感が強くなるというものだ。だから、日本の政治に、経済に、官僚の仕事ぶりに、ほんの少しでもこうした傾向が見えたら要注意である。ご用心。

2008年 02月 09日



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