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2014年8月7日

akira's view 入山映ブログ 安保理常任理事国

IPS(Inter Press Service)といえば、「南」と「市民社会」の声を代弁すると自認する(従って体制迎合的ではない)辛口のメディアだが、そのメールサービスのTERRAVIVAが6月になって、いくつか気になるニュースを流しているので紹介しておきたい。

ひとつは先般このブログでも紹介した(5.31「アフリカ」)TICADIVに関するものなのだが、日本の外務省高官がTICADあるいは今回のアフリカ支援拡大のプレッジは、日本の国連安全保障理事会の常任理事国ポスト獲得に向けて、国連総会で四分の一を占めるアフリカ諸国の票を意識してのことだといったとかいわないとか。それかあらぬかガーナのクフォール大統領は支持すると言明、それに比しておおかたの首脳はナミビアのポハンパ大統領のように「持ち帰り検討する」と述べたとか。アフリカから51カ国が参加し、40カ国は元首級が出席したTICADだから、中国主催のアフリカ会議より出席者が質量共に上回った、などと浮かれていた外務省のことだから、そんなさもしいことを云いかねないと思ったりもする。先にも述べたように(1.28「TICAD」)一体なぜ日本がアフリカを支援するのか、確とした国民的合意があるとは思われない。そこへもってきてのこの報道だからすこぶる気になる、ということだ。

それだけではない。常任理事国になりたい、なりたいという話は良く聞くが、一体なぜなりたいのか。国際的なプレスティージが上がる、といった程度の理由付けしか聞いたことがないのが国民一般ではないか。何よりも、武力制裁、集団的安全保障の安保理付議に際して、いったいどんな態度を取るというのだろう。日本は平和憲法を持っていますから一切の武力行使に反対します、というのだろうか。それとも国連のお決めになることなら何でもあり、というおめでたい政治家のひそみに倣うのだろうか(5.15「国連」参照)。

それに関連してアフリカ諸国は、対アフリカ中国貿易額73億ドルに対して26億ドルしかない日本が余り大きな顔をしなさんな、と云わんばかりの対応だったとも報じられた。安保理改革それ自体にはアフリカ諸国も関心はあるが、それにはマグレブ三か国のように自分たちがメンバーにならない限り反対だ、という対応もあるのはもっと知られてもよい。常任理事国ポストについては「まず近隣アジア諸国の支持取り付けが肝要」と海部元首相がベルリンで述べたともIPSは報じる。ついでに近隣アジア諸国の理解を阻害しているのは歴史問題で、小泉前首相の靖国参拝に近隣諸国が反発したのは「極めて良く理解できる」とも述べたそうだ。櫻井よしこさんあたりがお聞きになったら再び柳眉を逆立てられるのだろうか。それとも、現役中に無能の誉れ高かった元首相が、後になって発言したがるのは海部さんに限らない、と冷たく無視されるのだろうか。一

2008年 06月 10日



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