2014年8月9日
akira's view 入山映ブログ 問責決議
まさかと思っていた問責決議を参院で可決。(なぜ「まさか」と思ったかについては07.12.30「ねじれ」参照)それに対抗して衆院で内閣信任決議を可決だというから、馬鹿馬鹿しさを通り越して惨めな気分になる。民主党の鳩山幹事長は内閣信任決議が「何の意味もない」と発言したと伝えられる。(朝日夕刊6.12)語るに落ちた、とはまさにこのことだろう。その上野党三党は一切の国会審議に応じない、出席原則拒否だという。「ねじれ」もこうなってくるとあきれてばかりはいられない.
衆議院の解散総選挙によって得るものが何もなく、喪うものしかない与党と、喪うものが何もない野党との対応の違いを浮き彫りにしているというだけのことだが、肝心要の政策路線、優先順位、さらには財源論と言った基本的な議論が全く不在のまま、55年体制の国対政治さながらの有様を見ていると、共産党の態度が素晴らしく見えてこようと云うものだ。
折角無駄遣いの摘発やら、官僚作文のいい加減さを天下白日の下に曝してくれた民主党なのに(2.16「民主党にエール」)、なぜここへきて誰の為にもならない「引きこもり」戦法を採用したのだろう。後期高齢者制度(このネーミングのひどさについては先に(6.7)触れた)での活躍をこそ期待していたのに、(5.19「民主党にエール(2)」)これも審議が見送られるという。問責決議などという何の役にも立たない試みを百回行うよりも、民主党の存在意義と「やらせてみたい」と思わせる最も効果的な手段があるというのに、それを放棄して、なんと愚劣な手法を採用したものだろう。所詮は旧い旧い体質を引きずった首脳陣が、看板だけかけかえて同じ穴から出てきているのに過ぎないのだろうか。
2008年 06月 13日