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2014年9月26日

akira's view 入山映ブログ 中国という国

 冷凍餃子の記憶もさめやらぬうちに今度はメラミン入りの牛乳騒ぎ。ウナギだ冷凍野菜だと、食品に限っただけでも有害薬品を使用している中国産品は数多い。産地偽装で儲けようとした日本の業者はカウントしないまでも、である。関西の老舗料亭を始め、食に携わる人々のモラルの低下は眼を覆うものがある。が、中国の場合さらに問題なのは、してはいけないことをしている、という意識が存在するのか否か。また、中国政府に「臭いものには蓋」以上の基本的問題解決の姿勢があるかどうかが疑わしいところにある。

 小学生の頃、悪いことをして先生に見つかった時、「悪いと知ってやったのですか」と聞かれる。答えがイエスでもノーでも救いはなかったのを思い出す。「知ってやった」といえば。「知らないでやったのならいざしらず、知っていながらやった、というのは悪質」ということになるし、「知らなかった」といえば、「善悪のけじめさえつかないというのは、なお悪い」ことになる。中国に当てはめるとどういうことになるのだろう。

 道徳観そのものが違う、という見方がある。日本流の倫理道徳観からすれば、十億人の詐欺や泥棒を相手にしているに等しい、と極論する人もいれば、いやそうではない。孔孟を生んだ国ではないか、そんな筈はないという向きもある。一つ決定的に違うのは政府のメンタリティだ。社会保険庁から防衛省さらには国交省、枚挙に暇のないお役人のひどい仕事ぶりや不祥事は日本にもあるから、あまり省みて他を論じることもできまいが、日本の場合、お役所がひた隠しに隠したり、お身内を庇いたがったりすることはあっても、それがバレたときでも世論なんて言うものは統制可能だとはさすがに思わない(あるいは少なくとも思わないふりをするように躾けられている)。あの国は必ずしもそうではない。

 それでも(健康状態について諸説ある)将軍様の国よりはマシではないか、という説もあるが、経済大国の仲間入りをしよう、という国と極貧の小国とでは意味合いが違うこともまた確かだ。中国経済のバブルはいずれはじけるに決まっているが、それ自体は別に珍しいことでも何でもない。むしろ日本人の食生活そのものが、中国を相手にしないで成立するかどうかの方が関心事だろう。

 それにしても、今度の騒ぎ、どれくらいの量を、どれくらい摂取したら健康被害が出るのか、厚労省が明らかにしようとしないのは(おコメの話と同様に)理解に苦しむところではある。ついでにいえば、それを疑問視しないマスコミも、だが。

2008年 09月 22日



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