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2014年9月28日

akira's view 入山映ブログ 自民党総裁選

 麻生氏が自民党総裁選に圧勝した。ご本人は4度目の挑戦でやっと仕留めたトップの座ということになる。得票、特に地方党員のそれを見ると、意外に次回選挙について党員は楽観的なのだなあ、という印象である。本当に危機で、乾坤一擲に賭けるしかない、という位切羽詰まっていたら、この党は小池百合子氏あたりを代表に戦う、という位のしたたかさと変わり身の早さは持っていると思うからだ。もちろん地方票が雪崩を打ったのは、麻生氏の口癖である「地方は痛んでいる」ことにもよるのだろうし、どうやら格差増大と地方が痛んだのは小泉改革が悪い、という声の方が財政規律論よりも強くなっていることにもよるのだろう。しかし、当の麻生氏を向こうに回して、ついこの間大合唱で福田氏を選んだ政党だとはとても思えないほど、一致結束は鮮やかだった。

 その辺りが自民党という政党の面白いところだ。圧倒的な支持で小泉氏を総理にしたかと思えば、今度はみんなで何が何でも権力・主流にぶら下がろうとする。余りの不人気に総理を辞任せざるを得ず、「サメの脳みそ」なとと酷評までされた森喜朗氏が、「キングメーカー気取り」(日経ビジネスオンライン)で活動していらっしゃるのもこれまた一般市民には理解が難しい。融通無碍というか、懐が深いというか、まあ、伏魔殿という言い方もする人もいる。いいたいことを公然と言っても党がばらけたりすることはない、という自信のなせる業だ。民主党とは好対照だと言う見方もあれば、なに、もともと一つにまとまっている方が不思議なのだから、権力中枢を巡っての離合集散はむしろ当然だとも言えなくはない、と見る人もいる。

 折角なった総裁・総理ではあるが、来年半ばまでには必ずある総選挙で民主党に負ければ麻生氏は野党党首だ。党員の楽観ムードと、小沢一郎という旧自民党体質の申し子のような人が相手の党首だと言う幸運を味方につけて麻生自民堂がどこまで健闘するか、という方に大方の関心は移っているようだが、冗談ではない。その前に、自民党が衆議院で三分の二を持っているうちにやっておいてもらわねばならぬことが山積している。それを強行すれば選挙に不利だと思って敢えて予算審議だけに留める、という可能性は大きい。そうなればますます官僚による行政の比重は増大する。なんのことはない両党そろって官僚機構の権力増大に邁進している、という皮肉な構図だ。

 財政規律の三年先送りと、22兆円ばらまきのどちらを選ぶか、では政策選択とはとても言えない。国会冒頭での政策論争をこそ期待したい。

2008年 09月 23日



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