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2014年10月3日

akira's view 入山映ブログ 代表質問

 公開論争というのは常に「言いっぱなし」とか「非難合戦」の可能性と裏腹だ。聞き手の側の「めきき」(英語で言えばリテラシーということになろうか)も求められることは言うまでもない。麻生総理の型破りの施政方針演説で基本的なスタンスについて質問を受けた民主党がどんな対応をするのか、興味津々で代表質問のテレビを観た。小沢氏の方は、大人の余裕で受け流す、という戦法をお選びになったのだろうか、一般論・抽象論に終始され、麻生氏の質問の一つである民主党マニフェストの財源を問う、に対して、財源は十分に確保している、というに留まり、その限りにおいてはすれ違いに終わったという他はない。

 細田幹事長のなんとも散漫な演説はさておくとして、鳩山氏の「質問」には麻生首相の挑戦を正面から受けて立とう、という意気込みがありありと感じられた。首相は品格に欠けるとか、傲慢不遜だとか、多少の力みはあったものの、受け流したり、オトナぶったりしないで、同じ次元で応答を試みていられたように思う。もちろんお世辞にも議論が、あるいは質疑応答が「噛み合った」とはいえないものの、少なくとも論点とおぼしきものを巡って、この国会で多少は政策論争が可能ではないか、と期待を持たせるものであったように思う。

 相変わらず解散がいつだ、麻生・小沢のやりとりはどちらが政権党か解らない、といった次元の議論で世論をミスリードしかねないマスコミも困ったものだが、賢明な国民は久しぶりに中味のある議論が期待できそうだ、という兆しを感じ取ったのではないか。残念ながら国会討論のフォーマットは、議論を白熱させるようにはできていない。議長が指名し、指名された議員が演説し、降壇するとまた議長が、という方式も、論議を実りあるものにするためには、少なくとも委員会審議ではそろそろ一考に値しよう。

 安定与党と、与党が完全無欠ではないことだけを指摘していれば事足りた野党、という全く面白み(というのは不謹慎かもしれないが)のない構図から、政権構想をぶつけあって選挙に臨み、どちらが勝つか必ずしも判然としない、という局面を初めて迎えることになる。換言すれば、小選挙区導入以来、初めて二大政党が政策論争とか、公開論争を期待されることになったのだ。不慣れなこともあって、行き過ぎや情緒的なやりとりが眼に余ることもあるかもしれない。しかし、間違いなくことは建設的な方向を向いているように思う。

2008年 10月 02日



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