2014年10月6日
akira's view 入山映ブログ 公的資金投入(おまけ)
アトランタ在の畏友坪井氏から今回のアメリカの公的資金投入に関して、あのマイケル・ムーアの面白いメールを転送していただいた。いかにも彼らしく毒とドスの利いたコメントで、往事の日本の論調を彷彿とさせる。あまり面白いから一部を抄訳して紹介したい。彼からのメールを直接受け取りたかったらmaillist@michaelmoore.comにどうぞ。
いわく「米国史上最大の強盗行為(robbery)が進行中だ。銃こそ使われていないが3億人が人質にとられている。」「ブッシュとそのお身内(cronies・どこかで聞いたことがある・筆者)はもうすぐホワイトハウスを去ってゆくが、米国財務省から絞れるだけ搾り取るつもりだ。」「彼らが何と言おうとも、どんな脅しを並べようとも、自分たちと所得上位1%の薄汚い金持ちのために脅迫や混乱を創りだしている。」「(金融システム)崩壊とは何のことか誰も知らない。ポールソン財務長官でさえ正確な必要額は知らない、と認めている。7千億ドルというのは思いついた金額にすぎない。」「金融機関の連中は、不動産関連だけではなく、あらゆる不良債権を対象にしようとロビー活動している。」「世の終わりは近い、景気後退、大不況、Y2K、鳥インフルエンザ、殺人蜂、すぐ救済しなくてはならない、天が落ちてくる!!」「救済したからといってガソリンの値段が下がる訳でなし」「それより不動産の借金をなぜ返せなくなったかといえば、医療保険制度がないからだ」とまあ、こんな調子だ。
最後はあらゆるツテをたどって議員にメールを送れ、電話をせよ、手紙を書け、というあたりがアメリカらしい、ということになろうか。かつて米国からの汚染牛肉輸入を巡って韓国で大騒動に発展したのを目の当たりにしたときも思ったことだが、2チャンネルあたりではもっと過激な論調が展開されているのかもしれないが、日本人の反応というのは温和だなあ、と思う。別に悪いことではないのだが。
2008年 10月 03日