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2014年10月29日

akira's view 入山映ブログ 福田辞任(3)

 後出しじゃんけんと同じで、後知恵は大方の場合正しい(Always wise afterwards.)。のみならず、それに「れば」「たら」をつけたのでは、ほとんどお伽噺だ。それを承知の上でいえば、昨今の政治を見ていると、一体福田さんは何のためにお辞めになったのだろうかと思う。辞任の際にあの方にしては珍しく激していらした(激してあの程度だからよほど温厚な方なのだろう、とまあこれは余談だが)口ぶりから察するに、(1)小沢さんとの間の決定的不信感。(2)「ねじれ」を逆手に取ってさっぱり審議に応じない民主党。(3)与党公明党にまで見られ始めた足下。それに同調する獅子身中の虫。(4)局面を身体を張って打開してくれる人がいる訳でなし。これですっかりやんなっちゃった、先の見通し立たないよ、というのが真相に近いか。

 度々申し上げているように、自民党にとってはやったって良いことの何にもない解散総選挙なんだから、そんなのは選択の外におき、とにかくやらねばならぬ政策を徹底的に打ち出し、(2)が障害になるのなら何度でも衆院に再送付すれば良い。民主党の取れる手段はたかだか全く無害な問責決議案くらいだろうからそれを見越して、来年九月までゆっくり構えるのが正解だった。それをやるならご自身のカラーではない「ごり押し」「キャラだち」「ふてぶてしさ」を備えた麻生さんに、とお考えになったのだろう。まさかご自身に比べて圧倒的に支持率が上がり、即選挙にも対応できる、なんて甘い感触は皆無だったろうと思うからだ。

 人智などというものがいかに限りあるものかは数週間で明らかになる。こんなすさまじい金融の大波が来るのを知っていたら、福田さんは絶対辞めなかったと思う。「国難のとき」「百年に一度の危機」に立ち向かうというのなら何でもありだもの。その上幸いなことに最大野党は「難局には選挙の洗礼を受けた正当性を持った内閣が対応するのが筋」なんていうすり切れたレコード(そんなものはもうないか)みたいなことを言う以外に能がない。案外しまった、とお考えなのではないかな。

 それにしても、ことこの期に及んでも役人作文から自由にならない、いや、なれない自民党政権というのは、本当に一度潰した方が良いのかもしれない。与謝野さんのお世辞にも明るいとはいえない顔と、(消費税増税という)負担を求めるのはたとえ不人気でも政治家の義務だ、みたいな台詞を聞いていたら本当にウンザリしてきた。自分にとって都合の良いことだけを「義務」呼ばわりして国民に押し付ける、というのは官僚の常套手段ではないか。議員定数削減を始めとする行政改革、役人天下り厳禁、ホントに国がやるべき仕事かどうかの事業仕分けの徹底、朝三暮四でも何でもよいから、これを歌い上げてからやおら増税の話をするのが政治的感覚というものでしょう。

2008年 11月 03日



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