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2014年11月20日

akira's view 入山映ブログ 麻生首相

 麻生さんは一体何がしたくて首相におなりになったのだろうか。以前に総裁選に立候補されていたのだから、かつて何人かの自民党総裁がそうであったように、本人もびっくりするような経緯で瓢箪から出た駒、という訳ではないはずだ。世の中には、したいことがあってそのために影響力ある地位(例えば社長)に就きたい人と、そうではなくて地位それ自体が自己目的の人がいる。まさか政治家たるもの一度は入ってみたい首相官邸というだけのことではあるまいし、現に就任早々はそれなりに威勢の良い「経済の麻生」をキャッチコピーにされていたくらいだから、経綸抱負もおありになったのだろう。

 支持率云々はいうまい。しかし首相が三人代わる間にあの省では6人、この省では8人大臣が代わる。綸言(11.27)は引っ込んだり出たりしたあげく、いまだ見るべき経済対策も出ない。党内では公然とした路線対立や造反とも思われる動きが頻発する、というのでは統治不在という民主党の言い分がにわかに真実味を帯びるにいたっている。まさか四人目の総理を選ぶ訳にもゆくまいし、これくらいならいっそ小沢さんにやらせてみるか、という話は現実の、しかも唯一の選択肢になりそうだ。しかし、民主政治にとってこれほど不毛の選択肢はない。あれがダメだからこれしかない。これがどれほどのものかを誰も知らないのに、というのでは、立つ瀬がないのは国民だからだ。

 再度同じことを書くようで気がひけるが、政府与党は緊急に第二次補正を提案すべきだ。同時に民主党もそれにぶつけて、あるいはそれが出る前に内需喚起の具体策をどれほど未熟なものであっても世に問うべきだろう。抽象的なマニフェストもどきでお茶を濁しているときではない。両者が出揃った暁に選挙で支持を問うのもよし、解散がなければ路線と政策をめぐっての離合集散、再編成が発生するのもよいだろう。現在ただいま、与野党の論点の相違が何処にあるのかは全く不明確だ。こんなブログが遠吠えをしてみてもそれがこの憮然たる政治情勢に何の影響も与えないかもしれない。しかし、解消に当分時間のかかる「ねじれ」現象が現実のものであってみれば、少なくとも内需喚起を第一の重点課題とするのがどちらで、そのための具体策は何か、それさえ明らかにならないようでは、官僚主導のこの国のすがたは全く変化しない。どころか、利権と既成事実の持つ位置エネルギーにどっぷり浸かって、日本の国力は際限もなく低下し続ける。さすがに、それでも成り行きに任せる他はない、と達観する境地には達していないし、達すべきでもなかろう。与野党共に、政治家に人がいない訳でもないだろう。物騒な表現だが決起を促したい。意見を表明するチャンネルは数多く存在している。既存政党の枠に沈没覚悟でとらわれているときではない。

2008年 12月 09日



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