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2014年12月30日

akira's view 入山映ブログ NHK

 NHKの国際放送がアジアのホテルで気安く見られるようになったのは結構なことだ。国際放送といっても大半は日本の番組だから、海外にいて今までは見損なっていた大河ドラマやお相撲が見られるのは誠に有り難い。特に先場所の朝青龍と白鵬の帰趨はとても気になっていたから、大いに満足した。東南アジアにいて、時差がわづか2時間だったから、一仕事の後でとても具合が良かったこともある。他に、いくつかの番組は英語のナレーションに吹き替えになっていた他、ネイティブと聞き間違える(あるいは本当のネイティブかもしれないが)アナウンサーがニュースを読んだり、世界の天気予報を流していたりもする。もっとも、わざわざNHKでヨーロッパの天気予報を英語で聞くのは一体どんな人なのか、想像力不足で見当がつかないが。

 その他の英語番組は、いくつかの日本で放送された番組に英語のナレーションをつけたもの以外には、日本についてのイロハ教えますのようなバラエティもどきやら、文化・地理紹介のようなものが目についたが、別に網羅的に見た訳ではないから他にもいろいろあるのかもしれない、ただ、こと報道についていえば、質も量もCNNやBBCとは比較にならない。かけているオカネも違うのだから仕方がないのだろうが、なんでも今年あたりから少し力を入れて、「日本からの情報発信」を強化するという報道がなされている。さてどんなものだろうか。

 というのも、NHKの二ュース番組というのは「速やかな対応が期待されます」とか「一日も早い問題の解決が望まれます」あるいは「これでよいのか、考えさせられます」みたいな締めくくりに代表されるように、およそ面白みに欠ける。夕方の看板ニュース番組の田口アナなどはまさにその典型だといってよいだろう。インタビュー番組にいたっては、前にも書いた(11.24[インタビュー])が、CNNのラリー・キングやCBSのケイティー・クーリックと比べれば、これは幼稚園児と大学生位の開きがある。こんな調子で「日本からの情報発信」をやられたのでは、そうでなくてもおぼろげな日本の印象が、ますます増幅されて、佐藤優氏ではないが、日本に対する興味は政治・経済の次元のものではなく、文化人類学的なものに過ぎない、ということになりかねない。

 身の丈相応に、畳の部屋では靴を脱ぎましょう、とか、桜の花が満開です。あるいはママが日本にやってきました、浅草に来ています。ワオー。みたいなあどけない放送をおやりになっている方がよいのではないか。政府からの数十億円の補助金もさることながら、百億円を超える資金を投じて取り組むべくは、余りに国際感覚から離れすぎているように思う。

2009年 02月 05日



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