2015年1月13日
akira's view 入山映ブログ 大型補正
弱りめにたたりめ、というのか、政権末期になると顔に絆創膏を貼ったのや、呂律も怪しいのや、いろいろ現れる。その上歯切れ悪くぶれまくったオチが「健康上の理由」だというから、これもまた、何代か前の総理のときに聞いた台詞である。自民党制度疲労論もいまや否めない事実になりつつある。しかし、さすがに選挙もしないで四人目の総理・総裁を出す訳にも行かないだろうから、予算案が否決されない限り麻生内閣でゆく他はあるまい。
ならば、民主党が審議拒否をしようが、するまいが、知恵のあらん限りを尽くした内需喚起策を俎上に上らせる他はない。大型補正というのは最初の(そしてもしかすると唯一の)機会だ。麻生総理は月内にはオバマ大統領との会見を控えているようだが、その前に内需喚起の世界的意義をしっかり認識するべきだろう。憲法九条を日本にとっての政策的な、そしてもっといえば政治哲学的な、決定的優位をもたらす切り札として使うレトリックを持たず、ただいたづらに卑屈に「オカネしか出せませんが」とか、「戦闘はしないけど軍隊は出します」みたいな外交しか出来ない。そんなメンタリティが一朝一夕に変化する訳はないのだから、付け焼き刃を試みるよりは経済政策一本で日米首脳会談に臨むべきだろう。
オバマの財政拡大は誰かが支えねばならない。第一義的には米国民であることは当然だが、日本が反射的効果によってその機能を果たすのは十分に可能なように思う。それも、どこかのだれかさんのように、心をよぎるホンネをむき出しにぺらぺらしゃべるようなやり口では逆効果だ。小沢さんの口癖の「日米対等のパートナーシップ」というのが何を意味するのか聞いてみたいが、この時期、このタイミングでの内需喚起策が最大の米国に対する日本の貢献だ、と麻生内閣は明言すべきだ。残念ながらヒラリー訪日には間に合わなかったが。
2009年 02月 17日