2015年1月23日
akira's view 入山映ブログ 年金
年金運用が大赤字らしい。ついこの間(23日)運用年平均4.1%の見込み(ついでにいうと出生率1.26)でゆけば当分は大丈夫、といっていた後だけに、いささか気にならないではない。しかし、内外の株式を運用対象に組み込んでいる以上、上がった、下がったは当然の話で、ましてこのご時世では短期の収支にあまり気をとられていても仕方がないだろう。なまじばたばたして知恵を出そうとしないことだ(7.11「火遊び」)。
年金積立金管理運用独立法人という舌を噛みそうな名前の組織が、80名の役職員で150兆円のオカネを運用している。役員には日銀と厚生労働省のOBがひとりづつ、財務省の現役が監事というから、別に投資のプロを選んでいるわけでもなさそうだから、なおさらだ。もっとも11人の専門委員なる方々から成る委員会が例によって設置されている。11人もいらしたのではきったはったの話になる訳もない。せいぜい外国株の割合を1%減らすとか、国内債券の比率を2%上げるとかいう程度の話だろう。
それはともかく、中国の経済成長率は、8%だった、といっても「へえ。そうかい」だし、届きそうにない、といっても「ふうん。でもまたすぐ届くんでしょう」要するにこの国の統計数値はてんで相手にされていない。日本のお役所の4.1%はさすがにこれほど冷ややかな扱いは受けていないようだが、ことは給付額の減少か掛け金の増加に直結するだけに、切実感は強い。それに比して投資実績の情報公開が過小なように思う。どこの機関にどれほどを預託し、その結果がどうだったのか、80人も職員がいれば出来ない広報でもないだろう。さらに、11人の年金運用を預かるセンモンカの皆さんは年金の今後見通しについてコメントをお出しになる義務がおありになるのではなかろうか。
2009年 03月 01日