2015年3月27日
akira's view 入山映ブログ 鳩山代表(2)
鳩山代表については何人かの方から(例によって個人メールで)反応を頂いた。辛口の方が圧倒的で、小沢氏の片棒を担いでいるのに何を無邪気に感心しているんだ、というもの。また、あの頼りないボンボンのどこがいいんだ、みたいな話。ムキになって反論する訳でもないが、実は鳩山氏の言説でいたく気に入っている点が今ひとつあることを紹介して反論に代えることにしたい。
それは彼の消費税議論封印とその理由だ、要するにムダな出費で切れるところを皆切って、増税の話はそれからだろう、という議論で、これはこのブログと全く意見を一にする(12.22「予算_増税の虚妄(2)」)。選挙前に不人気な政策から逃げているのだとか、財政センスのなさだという議論には与しかねる。もしかしていうところの財政センスなるものが、あの与謝野氏に代表される官僚の英知結集の作文であるならば、それこそが日本をダメにしている元凶だと極言したいくらいだ。
同じことの繰り返しで気がひけるが、補正の大盤振る舞いといい、何万円かの給付金といい、景気刺激に名を借りてやりたい放題。気骨のある役人なんていうのはきょう日いなくなってしまったのだろうか、かてて加えて天下りだの外郭団体の大増設。これでいかに財政通めいて増税の不可避性をお説教されても、これは聞く耳持たぬ、というのが正直なところだ、給与を返上したどこかの知事さんの方が、よほど現場に近いだけのことはある。
鳩山氏の手腕のほど、特に霞ヶ関相手にどこまで「蛮勇」を振るえるか、については信じる証拠もなければ、否定する根拠もない。ただ健闘を期待するにつきる。それよりも、この点をもっともっと闡明に争点としてクローズアップすべきだと思う。小泉さんではないが、このシングル・イシューでゆけばひよっとすると圧勝するのではないか。のみならず、今からそれを議論の中心に置けば政界再編も意外に早いのではないか、とはあまりにも単細胞か。
2009年 05月 19日