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2015年4月3日

akira's view 入山映ブログ 党首討論

 遅ればせながら、過日の麻生・鳩山党首討論を聞いた。国会の電子アルカイブで簡単に見られると思っていたら、どうもマックとは相性が悪いようでなかなかうまくゆかず、若手のSE君たちの力を借りてやっと視聴に成功したというのが真相だ。中継をご覧になった方にはかなり旧聞に属する話だろうが、そんな事情なのでお許しいただきたい。

 野次のひどさは聞くに堪えないものだったが、初めての試みとしてはご両所ともにそれなりの出来だった、というのが感想だ。この種の討論というのは、どうしても攻めに回る野党の方が歯切れが良いのは当然だから、鳩山さんの理念や信条のような部分が印象に残り、それに比して、麻生さんの方は、なんとか小沢・西松問題で民主党の清潔感に疑念を抱かせようとするエグさが目立った、というのも致し方のないことではあろう。与党政策の欠点を指摘することはそんなに難しいことではない、それに対して野党の言説の現実感の希薄さに言及してちょっとモノが違う、と思わせる、というのもこれは常套手段だといってよいだろう。その限りにおいては、あまり意外性はなかった、ということになろうか。この種の討論で野党の方に新鮮さやカッコ良さが目立たないようでは困ろうというものだ。

 だから、鳩山さんの官僚的悪平等と市場の弱肉強食から距離を置いて「第三の途」を選ぶ、というのがどんなことなのかが問われることになる。これを「上から」目線ではなく、国民目線だ、と説明するのも、業界べったりのタテ割り官僚主義ではなく、ヨコの連帯こそが目指すところだ、と言い換えてもその抽象性が薄まった訳ではない、という印象は拭えない。その限りでは、歯切れが悪いなりに野党の「きれいごと」を指摘した麻生さんにもポイントは入る。ただ、4千5百団体に2万5千人が天下り、そこに12兆1千億の税金がつぎ込まれている、とか、今次補正におけるバラマキ・無駄遣いの数々を具体的に指摘したのに対して、複数年次にわたる施策には「基金」の創設が必要だ(46もの!!5.4「大型補正」)、と首相が答えたのにはいささか唖然とした。小沢問題で首相が示したエグさの半分くらいでも鳩山さんが示して、政.官の癒着をしつこく突つけば、格調はともかく、もっと面白くなったではあろう。

 反官僚主義とは言いながら、民主党とて政権を取れば、官僚をタックス・イーターだと突き放してばかりもいられまい。もちろん面従腹背を含め、その時はその時でしたたかな対応は心得ているのが官僚組織だから、取り越し苦労は無用ではあろうが。それにしても首相に(期待された)失言が出なかったのはいささか残念ではあった。

2009年 05月 29日



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