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2015年9月14日

akira's view 入山映ブログ 鳩山さん

 鳩山さんの支持率もオバマ同様(11.22「オバマ(2)」)50%を割り込んだようだ。こちらの方は指導力に対する疑念だと言うことらしい。指導力を即断即決、真っ向幹竹割りのような鮮やかなものだと観念すれば、まことに鳩山さんほど周りをじりじりさせるスタイルは指導力不足、いや欠如と思われても仕方あるまい。

 他方鳩山さんを、例のほととぎすを「鳴くまで待とう」の家康に見立てれば、これはこれで一つの指導者タイプかもしれない。意識してのことかどうかは詳らかにしないが、決断の結果表明を、遅らせても良いぎりぎりまで常に保留するというのは天晴れ大伎倆ではある。とはいいながら、軽減税率と子供手当に限って言えば、こんな当たり前のことをなんで今までじらしたんだ、と言いたくもなる向きもあろう。でもまあ、悪いことばかりではない。まわりに小沢とか亀井とか、訳の解らないのがあれほどいては、じっくり丹念に四方の情勢を見渡し、出るべきガスが全て出尽くすのを待つ、というのは立派な作戦であることを喪わないからだ。ただし、沖縄普天間がこのノリで行けるかどうか、これは大きなテストケースだろう。

 問題なのはむしろ自民党の方だ。骨っぽいことを言っているのは目下のところ石破政調会長位のもので、党首の御発言と挙措動作に至っては、旧国対政治時代のメンタリティから一歩もお出になっていない。今の自民党が敵失を待っていてどうする。仮にそんなものに乗じて復権しても(余りありそうにもないシナリオだが)、そんなものは腐りきった自民党の再現に過ぎない、という河野太郎氏の発言(日経ビジネス891)はもっともだ。前にも(11.18「事業仕分け(3)」)触れたように、事業仕分け第一陣は彼であり、その時自民党幹部は、はなからこの手法をバカにしていただけではなく、この有用性を見抜いた河野氏に万が一にも実績を上げさせたくなくて、主要官庁は絶対に持たせず、文科省等の予算額の少ない役所しか担当させなかったのは有名な話だ。(そのくせ国交省だ厚労省だではほんのお茶濁しに終わっている。それでも河野は1割強のムダを指摘した。今回の事業仕分けが1%というのは切り込み不足だ、とも。)

 そのセンスの悪さをいまだに引きずっているのみならず、役人の振り付け時代が骨身に沁みて、人の知恵の真似っこみたいな習性が依然として主流だ、というのはどうしたことだろう。じれったいような手法を愛用せざるを得ない鳩山さんというのは格好の攻撃対象の筈なのに、やれ献金問題だ、小沢支配だ、といったネタしか思い当たらないらしい。いうまでもないことだが、健全な民主政治にはしっかりした野党の存在が必須だ。それがなかったから自民党が半世紀も続いてしまった。同じあやまちを自民党も犯すか、それとも、心ある自民党員ほどのものならば、どうせ現在の民主党も自民党も、世を忍ぶ仮の姿だ、と、次の政党再編の図柄でも描いているのだろうか、だといいのだが。

2009年 12月 21日



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