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2015年10月15日

akira's view 入山映ブログ ガバナンス

 いささか遅きに失した感はあるが、前原、枝野、仙谷氏など民主党内の実力者たちが小沢幹事長に対してまっとうなコメントをなさるようになったのは結構な話だと思う(Late better than not.)。二回目の事情聴取、あるいは秘書の拘置期限切れと平仄が合っているのかどうか。あの鳩山さんまでが小沢応援団調ではなくなったのも、例によって例の通り風向きに敏感なのかもしれない。

 それにしても、1月のこのブログはほとんどが民主党と小沢氏がテーマになっていた。これが世の関心の所在をいささかなりとも反映しているとすれば、何と言うことかと思う。財政赤字、景気回復、少子高齢化、日米関係などなど枚挙にいとまのない問題状況の中で、本当はこんなことにうつつをぬかしているほどお気楽な状態ではないはずなのだ。わずか数ヶ月前には民主党の歴史的政権奪取に明るい将来を見ていた。それをこんな形で夢幻にしてはならない、という贔屓目のなせる業であるにせよ、かほどのエネルギーがかほど生産性の低い議論に使われたことに変わりはない。民主党の罪は重いというべきだろう。本来自浄機能が正常に作動さえしていれば、こんな騒ぎになっていなかった筈だからである。

 逆に言えば、遅きに失したといってもわずか数ヶ月のことだという見方もある。回復にはさほど永い期間を要するまい。民主党が谷垣さんの言うように、小沢独裁の非民主的組織でなければ、の話ではあるが。いま民主党がなすべきことは、懸案の大問題の一つか二つについて、現時点での見通しを表明することだ。財政赤字解消の展望でも良い。少子高齢化傾向への対応、あるいはそれに伴う労働力問題についての展望でも良い。沖縄問題だって、あと何ヶ月かかける必要が本当にあるのだろうか。民主党の政権担当能力に疑いがもたれるようになった、というのは由々しき大事だ。その根源の一つが小沢氏の闇将軍としての治世への疑念であることは事実だが、全てではない。

 党内ガバナンスについて言えば、小沢チルドレンと言われる新人議員たちに、自分の声で自分の意見を述べる風土を党内に醸成すべきだろう。誰かがそんな風土を作ってくれるまでは自由に発言できない選良というのも考えものだが、それほどまでのトラウマが存在するのが事実だとすれば、当選するのは小沢魔術でもなんでもない、という当たり前の事実を認識できるようにすることだろう。前回選挙で民主党が圧勝したのは小沢魔術ではない。もう自民党には愛想が尽きた、という国民意識の裏返しに過ぎない。その情勢を見越して、大量の立候補者を立てたのが小沢氏の英断かどうかは詳らかにしないが、選挙技術や対策がものをいったとしても高々その程度の話だ。そんな自明のことさえ口に出来ない政党であるのなら、自滅の他はあるまい。党務は全て小沢さんにお任せしている、などと悠長なことを言っている場合ではない。

2010年 02月 02日



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