2015年11月19日
akira's view 入山映ブログ 愚痴
なんだかんだと言っているうちに、民主党政権は発足後半年を超え、予算も通して参議院選挙を待つという、堂々たる本格政権の構えである。その半年の成果についても、おそらく大方の評価は共通で、以下のようなものだろうと思う。
自民党政権を打ち破った時の清々しさというか、閉塞感から解放された感じはこれまでになく期待に満ちたものだった。まあ、昨日まで野党しかやったことのない人がほとんどだから、多少のたどたどしさはしばらく大目に見るとして、とにかく政官財の癒着、金権政治、土木国家みたいなおどろおどろしさには風穴をあけてくれるだろう、というのが期待感の最大公約数だろうか。
それがあろうことか、オカネ絡み、利権がらみ、さらには郵政人事で役人天下りを自ら推進するにいたっては、おおよそこの党に期待したものと正反対の薄汚れた失態を目の当たりにすることになる。ぼんぼん首相が、何かにつけて「ある意味では」を連発し、さっぱり歯切れが悪いのはともかくとして、おいおい、がっかりしたぞ、というのが正直なところだろう。
そこへもってきて、予想されたこととはいえ自民党のだらしなさは目を覆うものがあり、しょうもない民主党に替える候補も見当たらない。いくらなんでもみんなの党は小さすぎるし、自民党を飛び出したというピエロは論外、ということになると、折角膨らんだ政治への期待がしぼむどころか、さらなる救い難いアパシーに陥ろうというものだ。なまじその気にさせた罪は大きいというべきだろう。その意味で、前原さんが民主等政権の歴史的意義を認識して小沢は身を引くべきだ、と述べたのは正しいし、一抹の期待感を持たせるものではあった。
ここは我慢しかないのかもしれない。民主党に失望したからといって、いくらなんでも自民党には入れないよ。みんなの党も全選挙区に候補を立てるほどの力はなさそうだし。いっそ小沢さんが脱党でもしてくれれば多少は風向きが変わるのかな、いやあ、輿石とか山岡とか生ける化石が残存しているのでは代わり映えはしないかな。と、この辺りから意見が分かれることになるのだろう。いづれにしても我慢比べみたいな話になる。民主主義というのもなかなか根気の要ることだ。
2010年 03月 17日