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2015年11月27日

あけびの花に寄せる寸想(4) 斎藤玉男

それにつけて思い起すのは看護婦長ドロテア・リンドディックスの事蹟である。彼女は初め小学教師であったがアメリカ南北戦争に、北軍に志願し前線看護に尽した功労によって、戦後政府から聯隊旗を贈られた。是は司令官にも容易には許されない栄誉であると言う。彼女の功績はもとよりであるが看護活動の評価に係る政府の態度も床しいと言わねばなるまい。1841年以降彼女は当時最も閉却されて居た精神病院の管理の改善向上に一般の関心を振向けることに老後の精力を注ぎ、英米両国の国会に招かれてこの点について公聴講演をしたことが記録されて居る。クリミヤ戦争におけるナイティンゲールの功績はわが国でも著聞するが、ディックス女史のそれは之に劣らぬのみか活躍の分野はこれより広く且つ熾烈であったと言うことも出来る。専門看護は、かくも重要であると共に看護上の献身その事がそのまま啓蒙活動の意昧をもつことを考えたい。但しそれには大衆の側にも献身を献身として受入れるだけの心構えがあって欲しい訳である。



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