2016年1月5日
akira's view 入山映ブログ 息抜き
流石に永田町の騒ぎはフォローする気がしない。鳩が「ある意味で」「国民の皆はん」の前で地に墜ちようが、闇将軍が居座ろうが、ここは肩の凝らない話でもしている気分だ。
世界で最もファンが多く、プロのリーグが存在するスポーツはサッカーで、それに次ぐのは野球だろうか、もしかするとクリケットかもしれない。それに較べれば、相撲なんて言うのはさしずめ絶滅危惧種だろう。いながらにしてTVで(饒舌な解説者という余分な存在を我慢さえすれば)その全てが観られるのだから結構な時代に生まれたものだと思う。
サッカーは韓国戦とイングランド戦を両方観た。韓国戦の方は試合内容もさることながら、ひっきりなしにネガティブなコメントを垂れ流し続ける解説者(複数)に辟易して途中で失礼してしまったが、あれはひどかった。バラエティ番組の影響かもしれないが、映像が映っている間必ず何かを喋っていなくてはならない、という先入観あるいは強迫観念に取り付かれているかのようなアナウンサーと解説者。二元放送で場内音声だけで観られる時は良いが、そうでない時はうんざりする。それともあれを好む聴視者の方が多いのだろうか。イングランド戦はその点、割と抑制の利いた解説者(それでもまだ無駄なおしゃべりが多かったが)で良かったのだが、専門用語で何というのかは知らないが、日本がボールを支配している時間が圧倒的に短い。正確に計時していた訳ではないが、イングランドに較べて四分の一か五分の一ではなかったろうか。これでは勝てる訳がない、と思うのだが、解説者はこれについては一言もなかったのが不思議と言えば不思議。
野球は交流戦が始まった。わが愛する阪神タイガースは先発投手三人が故障で欠けた上に、主砲新井選手がさっぱりで、打てない、守れない、走れない病にかかってしまい、これが鳥谷選手にまでうつった。結果、守備が覚束なく、外野から内野に返球するのがやっと(イチローのレザービームに較べたら、同じプロかと思ってしまう)という櫻井選手や、バットにボールを当ったら不思議という守備要員をスタメン起用せざるを得ない羽目になった。それでも獲得した外人選手が当りで、なんとか帳尻を辛うじてあわせているのを楽しんでいる、という屈折したファン心理、とでもいえばよいか。
ついこの間まで素人が観る相撲というのは、誰が優勝するか、それを誰が阻むかが中心で、大概は好敵手が存在し、天下がそのどちらかの肩を持つ、という話だった。横綱もさることながら、日下開山の次に位する大関は常に優勝を狙い、横綱を脅かす存在だった。それがいつの間にか大関というのは8勝7敗ならめでたしで、数だけはいっぱいいる中で誰かは必ず負け越している、みたいなのが当たり前になった。挙句の果てがよれよれになって8勝7敗で勤めている大関がこれまでに挙げた白星の数が沢山ある、とマスコミはじめよってたかって褒めそやす始末。奇妙なスポーツになっているような気がする。モンゴルや東ヨーロッパから新弟子が入ってきてくれているから良いようなものだが、この絶滅危惧種が果たしていつまで生き残るか、どんなスポーツとして生き残るか、興味津々だ。
2010年 06月 01日