2016年1月19日
akira's view 入山映ブログ 鼻血
「逆さに振っても鼻血もでないほど」冗費を節約してからでなければ消費税導入をいわない、とのたもうたのはどこのどなただったか。責任ある地位の政治家にこれほど食言が、というよりウソが多いのは民主主義を堕落させる。
流石にこれまでの事業仕分けで冗費は全てあぶり出した、というつもりではないだろう。訳が解らなくなっている公共投資、バラ撒きの批判の前に撤回したのか尻すぼみになったのかさえ判然としないこども手当、農家直接補償、滑稽なのは「社会実験」の名の下に出し惜しみした高速無料化だ。公務員や議員数削減についてもその後提案があったとも聞かない。鼻血どころか、たっぷりついている贅肉についても、思いついただけでも上記の通り、無為無策のそしりを免れまい。
やる気がないのか、能力がないのか。唯一やる気を見せたかにみえる仕分けにしても、潰した筈の天下り天国は温存されて、クビになったのは哀れ一般職員だけ、という法人も少なくないとか。相撲協会の野球賭博には「天に代りて不義を討つ」ていらっしゃるマスコミも、公認四大賭博である競馬・競輪・競艇・宝くじについて、馬鹿げたムダ遣いのほんの一部が明らかになったら、もう満足してしまっているのは出来レースででもあるのだろうか。
その癖、天下り法人、税金ムダ遣い法人のための法的枠組みは丹念に温存し、温存どころか「新しい公共」とかいう美名の下にさらに保護を強化している。大きい政府が民主党のよりどころであるのは仕方がないにしても、せめて鼻血を出させる工夫はしたかのごとき演出くらいはしてみせるべきではないか。ツィッター好き、ブログ好きの面々がお揃いだからといって、ちらりと断片だけ国民に見せておけばそれでよい、などと思っていたらいるか手痛いしっぺ返しを受けることになろうというものだ。
悪意や下心を持ってそんな政治をなさっているのならともかく、本気でそれで良いとお考えだとしたら、これは救いようがない。その臭いが紛々とする昨今であってみれば、自民党に頑張ってほしいところだが、これも木に拠って魚を求める嫌いなきにしもあらず。せめて脱官僚、冗費削減を明確にスローガンに掲げる「みんなの党」に期待する他はあるまい。やたらに肩入れしているのは、小鳩降ろしで人気V字回復などをされたのでは問題は解決しそうにないからだ。
2010年 06月 21日