2016年1月21日
akira's view 入山映ブログ FIFA
世を挙げてサッカーブームの観がある。秘仏展だ、印象派だ、というと博物館に長蛇の列が出来るのにも似て、これにあらずんば、の勢いで同じて和すところない有様には孔子様も苦笑されるかもしれない。まあ、久し振りに明るい話題だから斜に構えることもないのだが、ピッチの中のプレーヤー、熱心なサポーターに比して、このイベントにぶら下がってしたり顔に能書きをぶったり、一人で盛り上がっている芸能人やアナウンサーを見ると、皮肉の一つも言いたくなる、と、悪い癖です。
それにしても、大会前の負っぷりからは全敗もありか、と思わせた日本チームが予選突破とは真に慶賀の至り。サッカーについてはルールもよく知らない程度のミーハーだからコメントの限りではないが、世界レベルで通用するチームが出現したというのも嬉しいニュースだ。参加すれば良い、とか、勝敗は二の次だと仰せの向きもあるが、買わない。勝負事というのはやはり勝ってなんぼ、の世界で、風格とか爽やかさというのは、勝ってはじめて問われる、と言ったら言いすぎだろうか。朝青龍にしても、勝たなかったら横綱にもなっているまい。
勝ちだ負けだがルールではっきりしているのは納得し易い。同じルールでも極力人間の主観の介入は少ない方が好ましい様に思う。トラック競技で何分の一秒かを競う方が、採点競技で一位や二位を決めるのに比して納得性が高いのは人も知るとおりだ。あと何週間かで勝敗が決まる総選挙。こちらの方は得票数という絶対のモノサシがあるにはあるものの、なぜか極めて納得性が高いとばかりもうけとられていないようだ。ことの善し悪しを多数決で決める、というのは民主主義の約束事には違いないが、とことん納得はしていないよ、ということだろうか。難しいところですね。
2010年 06月 27日
