2016年3月15日
宮崎 深尾須磨子
空から舞い下りる
都会のかごでやつれた孤独の鳥の私
春の焦点宮崎
菜の花千里
ルーピンまつり
出迎えの火の鳥の雌たちの
熱い言葉
オンテレメンピンの国語
私のとさかも急に生き生きとなる
貝づくしの美の島
女性の青島
そこのジャングルで
私はフラグンスが踊りたくなる――
血は争えない
いたるところに
ふりそで姿のふじ娘たちと
さつまがすりに水いろのきゃはんで
ひえつきぶしを踊る現実の娘たち
かりぼしきりの歌の作者に
桂冠をささげる
岩戸の岩で
日向灘が作った
鬼の洗濯板
台風を突っぱねてねばっている
なつめやしたち
またの名は不死鳥(フェニックス)
不死鳥(フェニックス)の宮崎
ああ おどろいた おどろいた
(註)「オンテレメンピン」は女天下というほどの意