2016年3月30日
若乃花・慶應・升田名人(2) 津村秀夫
毎年の春秋の早慶戦ではネット裏で青くなったり赤くなったり。まるで物がいえなくなり、緊張した場面になるとタバコばかりやたらにスパスパやって、手もふるえてくる。観戦は楽しみというよりむしろ苦痛に感ずること多く、業のようなものである。
慶大卒業生でもないのに、なんの因果でこんなことになったのか。ときどき我ながらあきれて、わが身を眺めているが理窟ではない。とにかく神宮球場へ行って、塾の選手たちのユニフォーム姿を眺めるだけで、もはや無性に嬉しくなるのである。
まことに御苦労千万。人が見たらアホウと笑うであろう。たしかにアホウだ。