2016年4月22日
akira's view 入山映ブログ 国会閉会
国会が閉会した。自民党の石破さんが自ら認めていたように、これほど不毛な国会も珍しかったように思う。与野党共に習熟期間にある(11.27「問責決議」)からとはいえ、いつまでもこれでは困るのは言うまでもない。総裁以下、自民党の面々の中に主戦論と言えば聞こえは良いが、要するに十年、いや五十年一日のような国会運営についての発言ばかりが目立つのは気がかりだ。
とはいえ、民主党に比べたらまだましなのかもしれない。もう顔もみたくないのに、ことあるごとにいけしゃあしゃあと出てくる人がいるかと思えば、是非出てきてほしいのにいっかな出てこない人がいる。いけしゃあしゃあの方は、出てきた度毎に決まって180度ピントの外れた発言をするというのは、これは一種の才能かもしれない。必ず当たる占いと同じように、必ず外れる予言というのも情報価値はあろうというものだ。
あの方は、今回は内閣改造を含めて政局の打開策と講ずるべきだ、とおっしゃる。冗談ではないことについては上記のブログでも触れたから繰り返さない。菅さん、仙谷さんは言うに及ばず、前原さんもこの点については一分の揺らぎも見えていないのは当然とはいえ、立派だと思う。そんな事態が現実に起こるとは考えたくないが、閣僚を更迭しないことによって政局が膠着したら、人気を落とすのは自民党の方だから、菅内閣としては、谷垣さんに硬直した姿勢をとり続けてほしい、と祈る気分だろう。
されば数合わせとばかり、社民党とよりを戻すムードになりかかっている、と伝えられる。事を急がないで、自民党をはじめとする野党が全く態度を変えないのをじっくり見定めて、それが衆目に明らかになった時に、止むなくの風情で県外移設一本やりの方を法務大臣にでもなさったら良いのではないか。それなら世論はきっと支持すると思う。なろうことなら辻元さんぐるみの取り込みが出来たら言うことはない。参議院でみんなの党がどう出るか、見物ではある。
今国会で法案が全く成立しなかったことの唯一の良いところといえば、郵政民営化の揺り戻しがストップしたことだろう。とはいえ、とても国民新党を袖にするどころの騒ぎではないから、事態が変化したという訳ではないのだが。それにしても、民主党はどうでも良い話だけにはどうしてあんなに実行力があるのだろう。高速道路の無料化だの上限設定だの、というのはなけなしの財源の使い道としては愚策も極まれリだと思うのだが。
2010年 12月 03日