2016年5月11日
akira's view 入山映ブログ 当たり前
折角「非営利」とはなんぞや、みたいな大事な話をしていたのだが、取り巻く明け暮れにまるで無関心でいる訳にも行かない。これがまた、無惨というか、馬鹿馬鹿しいというか。
やってはいけないことをやっておいて、それをヤメにするから、その代わりに何かよこせ、というのが北朝鮮の将軍様の手口ならば、日本の闇将軍様の手口もそれに酷似していると言わねばなるまい。本来政治家としては当然の義務である国会に対する説明責任を、嫌だ、断るとさんざんごねたあげく、しようがなくなって政倫審に出席する、となると、出るんだから問責決議におとしまえをつけろ、とおっしゃる。
北朝鮮では将軍様の周りに、あんなに沢山勲章を着けてよく制服が破れないなあ、あの国の繊維製品の品質はまんざらでもないのかな、と思わせるようなお取り巻きの将校たち(あれを滑稽だと思わなくなっているのがコワイ)が拍手要員として侍っていらっしゃる。こちらでは輿、じゃなかった、腰巾着はじめ、勇ましいお取り巻きも数多く、周りで鳩がキョトータイセイ、キョトータイセイと鳴いて飛び回る。
当たり前のことを当たり前にやろうとしている人々を、あたかも権力闘争かのごとく報道する姿勢も姿勢だが、大概のことには辛抱して政権党としての習熟期間を見守ろう、としてきた有権者も、いい加減な報道姿勢かどうかに関わらず、そろそろ我慢の限界にきているのではないか。仙谷さんは言うに及ばず、菅さんや岡田さんが小沢一派と水と油なのは周知の事実だから、多少の無様なぎくしゃくが発生するのは織り込み済みだが、他方で公明がダメなら社民、でなければたちあがれ、という無定見さ。そこへもってきて、赤字財政を見て見ぬ振りの大盤振る舞い。暴動迄起こして歳出カット、歳入増を図っている国もあるというのに。そのあげくが、高速道路みたいなどうでもよいことだけに血道を挙げる、愛想も尽きようと言うものではないか。
なんていうと、書いていて恥ずかしくなるくらいあったり前のコメントで、太陽が東から出て西に沈む、みたいな話を麗々しく書いている。当たり前のことが当たり前に起こる、というのがどれほど大事なことか、という思いを新たにする。というより、なまじマスコミが、評論家が、政治家がよってたかっていい募ると、いつの間にか当たり前だと考えているこちらの方がおかしいのではないか、と思わされたりするから、これもコワイ。
2010年 12月 29日