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2016年6月16日

コトバ、とりわけ詩のコトバについての管見(6) 斎藤玉男

 ここに詩がある。当然詩のコトバがある。
 詩のコトバはコトバの原始態からいち早く独自のコースを堀進めたものであろう。それは多分に咏嘆の分子を含んで居り、もとより意味は担うにしてもそれは情意と無縁の意味であることは許されない。ここがかいなでの意味流通コトバとは発達の古い古い昔から分脉を別にする点であることを思わせる。
 それは寧ろかよわく培(ツチカ)いにくい分脉であったが、しかし決して枯れ果てることのない根強さを具えて居た。今後とても同様であろう。
 もとよりそれは時と共に変㒵するであろう。歌謡とも手を別つでもあろう。格律や韻をもいさぎよく清算し去るでもあろう。ただ詩に慿かれ詩に滲透されたコトバが時と共に育ち清純化し、流通コトバの髄を貫くことには寸分の疑もない。



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