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2016年7月14日

akira's view 入山映ブログ ものの順序

 先ず何をなすべきかを考えろ(First thing is first.)というのは、特に緊急の事態にあっては黄金則でなくてはなるまい。首相のリーダーシップにいたらざるとこともあるだろう。所詮は小隊長の器であるかもしれない(4.11「将の器」)。しかし、リーダーの資質を問う前に今急ぐべきは、原発事故の終熄であり、仮設住宅の建設であり、壊滅して再起の途を求める第一次産業の復興であり、被災者の生活安定だろう。リーダーが正常人としての能力を欠いて、明らかに更迭を要求する異常な言動でもあればそれはまた別の話だ。

 民主党内の小沢一派と言われる人々の言動は問うまい。センターがあそこまで歪みきっていれば、今更何を言っても所詮ムダだろうし、自滅を待っていればことは済むだろう。野党諸会派の中に、あの愚劣な政治行動を利用しようとする人々が存在しない限り、の話だが。最大野党である自民党が、大連立を忌避するのはそれなりに理解出来ないではない。しかし、この期に及んでも失政の追求や揚げ足取り、さらには柳の下の何とやらではない、問責決議案をまじめに考えているやに伝えられるのは寒心に耐えない。

 十万人を超える人々がまともな日常生活を送ることが出来ず、明日の見通しさえ立たない。放射能被害、風評被害、さらには壊滅寸前の生産活動が半径数十キロにわたって存在している現実。瓦礫の撤去はいうに及ばず、ライフラインの復旧さえ思うに委せていない現実。思いつくままに数え上げただけでこれほどの事態に、建設的な議論が一切国会の場でなされていないというのは、議員がよくよく無能なのか、国民の苦しみに全く鈍感なのか、マスコミ向けのパフォーマンスだけやっていれば能事終われリとお考えなのか。国会論戦なるものが、建設的議論に適した場とはいいがたい、という点を割り引いても恐るべき政治家としての感覚の麻痺としか言いようがあるまい。

 鳴り物入りの復興会議とやらは百年の大計を、資金調達などの些事に煩わされることなく描くのだという。それはそれで大事なことだろう。しかし。現在の放射能汚染が、水素爆発に起因し、従って時間の経過とともに減衰してゆくのか、それともいまなおまき散らされている原子炉、あるいは排水に起因するもので、当分増加こそすれ減ることはないのか、そんなことさえ知らされていない国民にとって、ありていにいえば百年の大計などは、「今すぐやらねばならない」対応の無策に対する目くらましにしか映らないといわれても仕方あるまい。

 憤慨のあまり、という訳でもないのですが、このブログをしばらくお休みします。連休明けにでもまた覗いてみて下さい。

2011年 04月 26日



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