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2016年7月28日

akira's view 入山映ブログ ドン・カルロ

 MET第二の演目がドン・カルロ。お目当てのカウフマンが原発騒ぎで来日取りやめ。そのあおりでフリットーリもボエームの方に振替になり、ボロディナはこれまた来日中止ということだから、主要な役所三人がピンチヒッターということになる。はてさてどんなことになるのか、と、まあ折角買った切符だからという気分半分で出かけた、というのが大方ではないかと思う。

 ところが、カウフマンに代わるヨンフン・リーがなかなかの声で、それも幕が進むに連れて脂が乗ってくる。最初は少し金属的な音質が気になっていたのだが、それも取れて、豊かな声量にものいわせる天晴なドン・カルロを演じきった。フリットーリに代わるボフラフスカヤも最初の力任せのざらついた感じがだんだん取れてきて、終幕には少し飛ばしすぎてよれかかったが、何とか立て直した。エボリ公女のクヴァノヴァも大熱演。これにバリトン・バスがいづれも素晴らしい出来で脇を固めるから、大変素敵な公演になった。

 今回は五幕のバージョン。舞台装置も演出もMETらしい重厚さ。ファビオ・ルイジという指揮者も始めて聞いたが、とても解りやすいバトンだったようにお見受けした。出がけにごたごたして、主役三人が入れ替えになって、それでこれほどの舞台を見せてくれるというのはMETの底力とでも言うのか、驚きである。決して安い切符ではないだけに、最初主役級の入れ替えを聞いた時には詐欺じゃないかみたいな気分になったものだが、聴いてみればmoney’s worth。それだけのことはあったというのが偽らざる感想だ。

 と、このオペラレポートでしばらくブログをお休みします。多分来月始めにはまた書いていると思いますので、その頃また覗いてみてください。

2011年 06月 16日



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