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2016年9月14日

現代文明と精神座談会(38) 出席者:尾崎一雄/荻野彰久/斎藤玉男/島崎敏樹/丸山薫

丸山 やっぱり人類は連帯責任を持たなければいけないね、数人の悪い人のために。
尾崎 だれか、そういう小説書かないかと思って・・・・。
荻野 西洋人はそういう小説多いですね。日本はそういう小説は育たないんじゃないですか。
斎藤 これまではね。
荻野 これからは育つかもしれないが・・・・
島崎 いろんな動物の特色つかまえて、やつらの武器を極度に発揮すればできるかもしれない。
荻野 生物界では、日々行なわれているんですよ。それと同じようなことをお互い同士、あるいは共同体単位でやっている。たとえばビールスね、風邪なんかの。これは殺しても、殺しても殺せるものじゃないんです。昔、東方の、何億という国のどこかで戦争するみたいに、殺しても、殺しても殺しきれない。
尾崎 それはできますね。はえとか、蟻、蚊、鼠なんかが、細菌のすごいやつを育てて、一挙に人間の口に運ぶんですよ。
荻野 細菌学者がやっている研究は、それと人類との闘いの研究ですから。それが鼠か虎かは別として、あらゆる細菌が人類に対して戦争をふきかけて来たと解釈できんことはありませんからね。それはいつも闘っている。



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