2016年10月12日
私の戦争体験 戦争を憎み平和を守ろう(1)本多勇夫
今日は真夏で大変暑い日です。約40分程の話になると思いますが、私の戦争体験を聞いて下さい。
ただいま校長先生がお話になったように、今日は平和デーと言うことになっておりますね。全国各地で8月6日を平和デーにして、再び戦争をおこさないと言う決意を新たにしている所は沢山あります。豊橋市内でも数校が本校と同じように、集会を開いていると聞いています。
はじめに話の順序を説明しておきましょう。まず私が戦争を体験した時期、次に戦争体験を三つに分けて話します。最後に戦争の恐ろしさを話したいと思います。
<戦争体験の時期>
私が戦争を意識して体験したのは、小学校3年生の9歳の時から、ちょうど今の高校2年生の諸君と同じ、16歳までの7年間であります。
中国との戦争開始の臨時ニュースとアメリカを中心とする連合国に対する宣戦布告のニュースを、この耳で聞いております。そして、直接爆撃を受け多くの友人を失った、豊川海軍工廠の爆撃を体験しました。最後に日本が戦争に負け、連合軍に占領されるという体験もしました。
これからお話する内容には、とくに女子生徒には、聞くに耐えないような言葉が出てくると思います。しかしそれは目を背けられない事実です。戦争はそういう状況をつくり出します。「止めてー」と言わないで聞いて下さい。