2016年10月25日
私の戦争体験 戦争を憎み平和を守ろう(10)本多勇夫
〈戦争とは何だ〉
この事実を知らされて、私の戦争観はひっくり返ってしまいました。
戦争って何なんだ!! 正義の味方と信じていた日本軍が、悪逆無道の鬼のような大虐殺をしていたんです。
私は日本軍の虐殺行為と、アメリカ軍が工廠の友人を何千人も爆弾で惨殺した行為、また広島、長崎に原爆を落として、何10万人の日本人を殺した行為を比べて考えました。そして、アメリカ軍の行為を憎みますが、一方日本軍の行なったことをどう弁明するのか。頭が変になってしまいました。
行き着くところは、戦争をしてはいけないと言うことです。
全ての戦争は人間を畜生にします。戦争すれば敵も味方も共に人間でなくなります。
戦争はどんな名目をつけても、それは人を殺すことです。軍隊は入を殺す専門家です。軍人が戦場で或いは空襲で、どんなに多くの人を殺しても殺人にはならないんですね。
逆に英雄化され、日本では靖国神社などに神様として祀られたりするんです。どこかおかしいですね。
戦争では、人間は理性を失って良心を無くしてしまいます。人間を入間と見なくなります。人権とか自由だとか言う人間の尊厳を、無視してしまいます。
君達の中には、戦争は必要悪だとか、戦闘の模様が、格好いいと思う人がいるかも知れません。しかし、その裏には人類を滅亡に追い込む、恐ろしい危険が潜んでいるのです。