2016年10月26日
私の戦争体験 戦争を憎み平和を守ろう(11)本多勇夫
〈戦争は準備されて起こる〉
大事なことは、戦争はある日突然起きるものでは決してないということです。それは周到に準備されます。分からないように準備されます。そして国民を戦争に賛成するように仕向けていきます。
それは権力であり国家です。これが一番恐い訳ですね。準備し宣伝し、我々の言うことが正しいのだ、と言う風に世論をもっていき、戦争を始めるのです。
日本の過去はそれでした。私達は学校で、日本は天皇の国である。天皇陛下の為に死ぬ命は、9頭の牛毛の一本より軽いものだ、だから命を捨て戦え、と言う風に教育されました。
命を軽視せよと教えられた兵隊が、敵の命を大切にしますか。これは全く逆ですね。
日本の過去は非人間教育の歴史だったのです。