2016年10月27日
私の戦争体験 戦争を憎み平和を守ろう(12)本多勇夫
〈戦争を憎み平和を守ろう〉
最後になります。それではどうすればよいのか、戦争の芽を摘み取り、平和を守る努力をするしか方法はないですね。
平和は無関心でいては守れません。とくに若い皆さんが常に努力して欲しいことを言います。一つ、正しく聞く耳を持って下さい。話の内容を正しく理解すること。一つ、正しい歴史を身に付けて下さい。正しい歴史を知って過ちを繰り返さない努力をして下さい。
そして自分でしっかり判断できる力を是非つけて下さい。
幸い、本校では校長先生を筆頭にして、平和を守る心が非常に高く、原爆の火、平和の火、平和の女神像など、常に手が加えられて皆さんに過去を忘れず、平和を守る努力をしようと呼びかけております。このことは何処にも増して誇れることだと思います。
どうか大人になっても、自分の妻に夫に子供に伝えて、平和を守る輪を広げて下さい。
大変暑い中、よく聴いてくれてありがとう。それではこれで私の話を終わります。
(1992年8月6日於、桜丘高校体育館)