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2016年11月4日

akira's view 入山映ブログ あれから一年

 もう間もなく1年が経とうとしているのに、仮設住宅で暖房器具が使えなかったり、すきま風に悩まされたり、放射能汚染のふるさとに何時帰れるのか見当さえつかなかったり、起業資金が予算措置が終わっているものの消化率がお役所仕事で3割しか消化されていなかったり、何よりもあの瓦礫の処分のメドさえ経っていなかったり、と数え上げただけで憂鬱になるこんな事態をよそに国会の論戦がいかに虚しく響くか。いっそ議員全員東北に移住して対策を講じてみてはどうかと提案したくなったりもしようというものだ。

 どうしてこんなことになったのか、どうすれば少しはマシな事態にすることが出来るのか。大阪の橋下さんではないが、統治が可能な機構にするのにはどうしたら良いのか。もちろん万能薬は存在しないのを承知の上で言えば、多少の無駄や懸念は捨て置いて、一切の予算支出の権限を地方自治体レベルに落とすことを真剣に考えて良い時期に来ているのではないか。お役所の縄張り意識、無失点主義に伴うことなかれ、そうした「総論」的ヒョーロンはテレビのチャンネルさえまわせば芸能人から学者に至るまで、したり顔でおっしゃっていて、もう耳にタコができている。

 今日のこの事態を異常だと思うか、民主主義に伴う必要悪の一端に過ぎないと観念するか、認識は分かれるのだろうが、異常事態ならば異常事態なりの立法措置で対応する他はあるまい。忍耐強く、従順な国民性を良いことにしてこれほどの無為無策が幅を利かせていると言うのは全く許し難いことだともう少し我々は怒らねばなるまい。既存政党の領袖クラスが全く信を措くに値しないことが明らかになった今日、東北地方の市町村長、知事が「言い出しっぺ」になって緊急立法の必要性を要求してはどうだろう。

 その動きの先導を本来ならば「みんなの党」あたりに執ってほしいところだが、コペルニクス的転回はさすがの渡辺さんにも荷が重いのかもしれない。余りと言えば余りの現状に筆者の議論もいささか冷静さを欠いているかもしれないが、能天気に刑事被告人が政界再編を説くのを大きく扱うマスコミや、議員定数削減と選挙制度の抜本的改革の連動には必ずしも同意している訳ではない、などと世迷い言をのたまう野党党首、一国の宰相は危急の事態に陥った国民に何をすべきなのか、軽重がまるで判断出来ていない与党。右を向いても左を向いてもこの始末では、横町のご隠居たるものヒステリーのまねごとくらいは声高に叫んでみる他はないではないか。

2012年 02月 24日



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