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2017年2月16日

食もの(1) 中川一政

 私は外国へ行った時、一番困ったのは食事であった。
 リオ・デ・ジャネイロではコパカバーナの海岸通りのホテルにいた。アトランチック海の深い青の海を目の前に、モザイクの波形が四哩にわたってつづいている舗道を眺めて朝の食事をする。バナナ、パパイヤ、マンゴ、それをパンとカフエに添えてもってくる。果物が豊富なのは金持になったような気がする。バナナは小さな種類がうまいということを知った。
 私のパンとの馴染はこの時に始まったと云える。帰ってから朝食はパンになった。
 日本を十一月下旬に出発したが、リオの空港に降り立った時は鍋底に立ったような暑さであって、ホテルのバルコニーから見下ろす海浜では海水浴の裸体がむれている。ピーチパラソルが華やかで、砂浜で蹴球をやっている。これは国技である。野球は殆んどやっていない。
 昼時になると海岸から濡れた裸体が雫をたらし乍らホテルの裏口へ入ってくる。
 隣室でシャワーの音が聞える。
 彼方に背中に一ぱい砂をつけた男が歩いている。今迄ねころんでいたのだろうと思っていると、その男も此のホテルへ帰って来た。見下ろすと背中は砂ではなくミノのように毛が生えているのである。肩甲骨まで覆っている。



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