2017年3月2日
現代文明と精神座談会(1) 出席者:尾崎一雄/荻野彰久/斎藤玉男/島崎敏樹/丸山薫
荻野 「近代文明と精神」というテーマですけれども、堅苦しいですね、これじゃ。
尾崎 ぜんぜんわからない。(笑)
荻野 そういうきちんとしたなんではありませんから、どういうふうにはみ出てもいいんです。今日は、桑原さんのおウチに御不幸があっておいでいただけませんでした。
島崎 桑原先生来られたら「山と人生」でもうかがおうと思ってたんです。
丸山 あの人、山好きですからね。
荻野 インドへも行ってきたし。
尾崎 桑原武夫さんですか。
丸山 ええ。だけどだめだそうですよ、登攀にかけては。ヒマラヤ報告会で幻灯会なんかやって……。
島崎 マナスルと、もうひとつの方ですね。ベース・キャンプの方で待ってたんです。チョコリザ……。
丸山 チョコリザでした。やはり、五十越したらとうていだめでしょう。
島崎 私、あの映画おもしろくて二度くらい見たんですけれども、あの隊員の連中は京大OBでしょう。若い隊員が二人行っておりてきて、キャンプ・ファイヤーたいて、あの寮の記念祭のイヴですね。あれとおなじで、キャンプ・ファイヤーのまわりで三高の寮歌をうたって。私ども聞きなれている寮歌ですね。感動的ですけれども、若い連中が聞きまして「なんだい、あれ」「三高の寮歌だ」「オールド・フアッションだ」って、全然そういうあれ、ございませんね。