2017年3月14日
現代文明と精神座談会(9) 出席者:尾崎一雄/荻野彰久/斎藤玉男/島崎敏樹/丸山薫
島崎 スプリング着て通勤カバンさげた男たち、新婚旅行でハイヒールはいたお嬢さん。河童橋のところで記念撮影かなんかやって、感じがこわれちゃう…。
尾崎 季節はずれならいいんでしょう。
島崎 紅葉がなくなればガラッと空いちゃうそうです。十月の終り頃まではバスがまだある。人が歩くところというのはみな決っていますからね。少しコースをはずすとたれもいませんね。
斎藤 カモンジ小屋はありますか。
尾崎 あれは残してあるでしょう。明神池のちょっと手前のところ、わたくしの行ったころはありましたがね。なんとか修繕してあるんじゃないでしょうかね。
丸山 よくこの頃出ているでしょう。ふだんのなりのまま、たとえば、いま言ったような、スプリング・コート着て、ハイヒールはいていたというのは、山なんかなんでもないといったような。山の認識がなくて遭難したりするでしよう。ああいうのも山好きですかね。