2017年5月8日
現代文明と精神座談会(42) 出席者:尾崎一雄/荻野彰久/斎藤玉男/島崎敏樹/丸山薫
尾崎 わたしらがどっちかというところでしょうね。(笑)
島崎 ぼくは、ある本を書く約束しているんですけれども、岩波で出す予定なんです。ぼくの内心の本を書くタイトルは「世界没落戦前夜の心理的光景」、ぼくは第三次大戦は、世界没落戦だと思う。
荻野 没落ですわね。いまの、現代の文明というのは、そういう背景があってできるのでしょうがね。
尾崎 ほんとうにそう思いますよ。木や草なんか見ていますと、こいつらも道連れになっちゃうんだなと思うでしょう。ぜんぜん彼らに責任ないんですからね、いやな気がしますよ。
島崎 ぼくなんかはヒクヒク生き残って死んだにしても、多少罪悪感があるんですけど、この速記やっているお嬢さんは、なんにもないんですよ。これが巻き添えくって一緒に死んでしまうなんて・・・・。悪い人は死んでもいいが、いい人は生き残るべきだと思う。
尾崎 無差別ですからな、しょうがない。