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2017年6月13日

脊椎動物の進化(12:終) 徳力幹彦

 しかし、人類は、その後、手を使って道具を作り、道具を利用して、畑を耕し、狩りをするなど、複雑な行動・動作を開始し、群れとして生活し、互いに話し合うことによって、さらに複雑さを増した行動などにより、大脳と小脳がさらに大きくなったと考えられます。2足歩行の恐竜が、前肢を全く利用せず、極端に小さくしてしまったのとは異なる、前肢の動きの大きい違いが、人類の大脳と小脳の進化には重要だったようですね。

 ただし、脊椎動物の進化は人間の出現で終了しました。生態系の頂点に立つ動物は、いずれの世代も、数が非常に少ないのです。生態系の頂点に立つ動物の数が増えると、その動物が食べる動物が絶滅し、従って、頂点に立つ動物も死滅します。そこで、自然は、生態系の頂点に立つ動物にはテリトリーを作るように遺伝子を調節しました。この結果、生態系の頂点に立つ動物のほとんどは、餓死していき、常に最小の数しか存在しないのです。鷲や虎・ライオンなどは、敵がいなくて幸せな生活を送っているとの考えは全く間違っています。
 ところで、生態系の頂点に立つ人間は、これまでの動物の生存原理を完全に壊してしまいました。森や草原を畑や放牧地にして、他の動物の生存圏を壊し続けて、人間の数を増やし続けています。しかし、テリトリーの原則は遺伝子に組み込まれていますから、自身の、あるいは仲間のテリトリーを保存させる遺伝子を持ち続けています。これが戦争の根源的理由と私は考えています。従って、戦争を廃棄するには、現存する人間全員が同じ仲間という意識を持たない限り、無理ですね。今、大きい戦争をかろうじて止めているのは、水爆の存在のおかげです。これがなかったら、第3次世界大戦は必ず起こっていたと、私は思っています。



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