2017年9月27日
日本の女のはだか(2) 高橋義孝
左肩を少し落して、前へ突き出し気味にしている。左肩より少し高い右肩は、うしろへ引いているように見える。左腕の下膊部は上へ折り曲げられて印を結び、右腕はすらりと垂らして、掌を外側に向けている。右の乳房をあらわにし、左の乳房は左肩から懸けた衣に一部覆われ、その衣は左肩から右腰にかけてなだらかな線を作って流れ、襞の多い衣は下半身のすべて覆っているが、踝から下は露出している。
胴のくびれは至極細い。両脚を開き気味にした、幅の広い腰は、一寸左前方にひねられていて、従って左脚をやや踏み出し、右脚は心持ちうしろへ引いた恰好になっている。左へひねっているから、右腰は左腰より少し高めに、うしろへ引かれている。
丁度、臍のすぐ下ぐらいのところを、⊥の頁と下の頁の境目が横に走っていて、従って両脚から足首、台座の部分は網目の、単色の、ぼかしの写真になっている。