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2017年9月29日

日本の女のはだか(3) 高橋義孝

 七月のある日、ふとこのカレンダーを暫く眺めていて、そこにひどくなまめかしい女の裸体を発見した。
現代彫刻に女子裸像は少しも珍しくない。腐るほどあるといってもいい。しかしこの十一面観音ほどになまめかしい裸像は見たことがない。
 しかも、現代の女性裸像のように、国籍不明の、女子スポーツ選手のようなからだではない。十一面観音の女体は、見紛う余地のない日本の女の、あるいは東洋の女の肉体である。
 この仏像を刻み上げた日本の無名の仏師は、日本の女を裸にして、とくとこれを眺めたに違いない。それもただかいなでに、あるいは性的好奇心から眺めたというようなものではないらしい。一つの物として、飽くことなく見詰めたに途いない。その結果、高い次元で日本の女体だけに具った独自の「なまめかしさ」を観音像の形で刻み上げたのであろう。むしろ、もし女体を眺める目が性欲で曇っていたならば、この「なまめかしさ」は絶対に捉えられなかったことだろう。そのいい証拠が浮世絵の笑絵である。そこには性交する男女が描かれており、性欲はあるが、「なまゐかしさ」などというものは微塵もない。



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