2017年10月20日
ポルト観光(13)第1章 聖地に別れを告げて §1 遠ざかる旧市街 影山喜一
サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街
逆方向へ向かう巡礼者と時々すれ違う。昨日の私たちと同様、トップゴールを目指して巡礼事務所に急ぐのであろう。自分が昨日経験したばかりにもかかわらず、とても遠い昔の出来事のように感じられる。文字通り光陰矢の如しである。大きなバックパックを背負いサンティアゴ・デ・コンポステーラから遠ざかる姿は、当たり前であるが私たちを除くと誰ひとりいない。
通勤者らしく正装の男女は結構、足繁く行き来する。スペインの公務員の勤務時間が8~15時と書いてある記事を以前読んだ。昼食は普通、帰宅後にとるらしい。生活時間が日本と比べて著しく後ろにずれる。鉄道会社では5時間働いた後に休憩があるとか。運行の途中でも規則は規則として順守するらしい。相応の理由はあるとしても、本当に世界は広いというしかない。