2017年10月23日
ポルト観光(14)第1章 聖地に別れを告げて §2 アルサ(国際高速バス)に乗る 影山喜一
ALSAのポルト行バス
ターミナルにはバスを待つ人々が10数名集まっていた。傾斜の急な坂に沿って造られているので、最下層の発着場所には道なりに入れる。一番上の層が発券と待合を兼ねたスペースである。2層と3層は、部外者が立ち入り禁止となっている。最上層には横の坂を登っても辿り着ける。こちらが正式の行き方に違いない。昨日は、最下層の発着場所から階段を踏み締めて4層まで歩いた。
エレベーターもあったが、身軽だったので使わない。複数のバス会社が乗り入れているようだが、会社ごとに具体的なレーンが決まってはいない。各自はアナウンスを聞いて乗車レーンに向かうことになる。スペイン語を聴き取れない外国人にはちょっと酷である。行く先の名前“ポルト”だけを聞き逃すまいと緊張する。元々、聴力に自信のない私としては、周囲の動きに頼って判断せざるを得ない。