2017年11月13日
ポルト観光(28)第2章 なぜポルトを訪ねるのか §1 明るくスマートな地下鉄 影山喜一
地下鉄アンダンテ・カード
駅の構内には巡礼者が何名かいたものの、すれ違うほとんどは地元民と旅行者である。ポルトはポルトガル有数の観光地で旧市街が世界遺産となれば、国内外から数えきれない旅行者がこれでもかとばかり押し寄せる。あくまで中継地点に過ぎないため、巡礼者もさほど大きな顔はできない。ガイドブックによれば中心街は広くなさそうなので、ぶらぶら周りを眺めつつ歩いてみようと思う。すでに午後1時30分(スペイン時間に置き換えると2時30分)を過ぎて空腹の度合いも限界が近い。途中で適当なバル/カフェがあれば、食事を兼ねた計画の微調整がしたい。正面で行く手を遮る巨大な建物がトリンダーデ教会に違いない。1841年の完成とするとヨーロッパの教会としてはごく新しい部類に入る。頂上の時計台と鐘楼が重厚ではあるがやや威圧的である。