2017年11月16日
教会と私の音楽(4) 大中恩
過年、私は詩人阪田寛夫氏といっしょに「日曜学校の頃」という合唱の為の組曲を創作した。阪田氏とは幼い時からの馴染で、彼もまたクリスチャン・ホームに育ち、その日その日が極めて教会に近い生活をして来たひとなので、日曜日には当然のことのように日曜学校へ通い、そこに於ていろいろな事件をおこしたり、思い出を残したりして来たことは私と全く同じであった。だから六つの詩の中には私達でなくては作れないものが沢山こもっているのだが、いささか私小説的でひとりよがりのものになるのではないかと思っていた此の曲が案外関心を持ってうたわれるので、その中の二、三をひろって記してみたいと思う。
「ああめん・そうめん」
ああめん そうめん
ひやそうめん
夕日にそめた ひやそうめん
ぶりきたたいて かんからかん
とうさん いびょうで しんじゃった
ああめん そうめん ひやそうめん
夕日にまっかな ひやそうめん