2017年11月22日
ポルト観光(35)第2章 なぜポルトを訪ねるのか §2 ポルトの魅力と日葡関係 影山喜一
たった2日間の滞在で観所満載のポルトをどのくらい受容できるだろうか。ほんの表面をかすることも難しいのではないか。あのままサンティアゴ・デ・コンポステーラに留まって余韻を味わるべきではなかったか。レオンに戻ったら多少様子もわかるから楽しめるかもしれない。後悔の念は尽きることなく延々と続く。けれども、もう一度眼の前のパノラマを眺め渡して自戒する。何のかんのいったところでポルトに来てしまったのだから、ここは腹をくくり思いっきり遊び心に乗ってやろうじゃないか。そうでなければポルトに失礼というものである。結局、ごく限られた時間しかないが、精一杯効果的に楽しもう思う。あまり余分な心配や気配りなどはしてはいられない。一刻も早く適当なレストランで昼食をとりつつ宿泊先の検討と決定に取り掛かる必要がある。