2017年11月24日
ポルト観光(36)第2章 なぜポルトを訪ねるのか §2 ポルトの魅力と日葡関係 影山喜一
芝生の中央分離帯の両側を広い自動車道路は走り、その横に上向いて進んでも大丈夫な歩道が配される。狭い歩道で苦労する身には、信じられないほどの広さである。横断歩道も羨ましく長く延びている。かなり十分な時間をあげないと歩行者は反対側に辿り着けない。日本であれば途中で信号が青から赤に変わってしまう。しかし、歩行者ばかりか運転者も、わが同胞に比べさほど急ぐ様子がない。両方向に無数のクルマが往き来してはいるものの、シャンゼリゼー通りみたいな渋滞はなさそうである。ショッピング・ストリートではないらしく、歩道をぶらぶら行く姿はさほど多くはない。しかし、銀行や証券会社や一般オフィスビルと並んでブティックや土産物屋もちらほら見える。芝生の遥か先に馬に乗った勇者の銅像が建っている。さて、いったい誰の像であろうか。