2017年11月28日
ポルト観光(38)第3章 滞在初日 §1 昼食とホテル探し 影山喜一
イワシ料理 カルド・ベェルデ
芝生に併行する歩道の取っ掛かりで清潔感溢れるバル/カフェのビア・ガレットを発見した。15~16席のオープンテラスと、内部に約20席のテーブルとカウンターがある。今後の計画をじっくり検討したかったので、外でない方がよいと内部のテーブルの前に座る。厨房から薄っすら白い煙が漏れ漂って空腹には堪えられない焼き魚の臭いが充満する。食事時にもかかわらず客数は多くない。
小太りの人のよさそうな中年男性スタッフがメニュー片手に注文をとりに来た。ちょっと覗くがからっきし理解不能である。スペイン語よりも更にややっこしい。とりあえずビールを1杯づつ頼んでから、お薦めをオーバーな身振りで訊ねる。あちらも外国人を相手にした経験で待っていたとばかり、厨房を指さして「もちろんイワシの焼いたのさ」と答える。サラダとスープを追加。ビールを半分ぐらい空けたところに、やや大ぶりの4匹のイワシが運ばれる。粗塩を振っただけの超シンプル料理であるが、焦げた皮の表面で油がグツグツ旨そうに煮立っている。地元民は皮を丁寧に外して食べるらしいけれど、日本人としては皮にへばり付いた身が堪えられない。がつがつ1匹を貪ってからふと見回すと、若い男性がイワシと白ワインを合わせている。私も慌てて白ワインを頼む。